「これって肩こり?」と思ったら気をつけてください。
肩こりは集中力が奪われたり、ストレスのもとになりますですが、最も恐ろしいのはほとんどの肩こりは対処をしないと改善されることがなく、蓄積されるように悪化していきます。
今回はあなたが悩まされているものが慢性肩こりに該当するのか?
そしてどの程度蓄積してしまっているのかがわかるようにお伝えしたいと思います。
もくじ
肩こりには人によって様々な症状があります。
初めて肩こりを感じた方は直感的に「肩こりかな?」とは感じるかもしれませんが、しっかりと症状を把握することで正しい対処ができるようなります。
①肩が張ったり力が常に入っているような感覚がある
肩こりになっている状態だと、肩に常に力が入ってしまっているように感じたり、常に張っている感覚があります。
これは筋肉が緊張して引き起こされることが原因で、デスクワークの方や運動不足の方はより感じやすい傾向にあります。
②肩や肩甲骨あたりに鈍痛やだるさを感じる
筋肉が緊張した状態だと血液が十分に循環することができず、疲労物質が溜まります。
この疲労物質によって筋肉が固まり、末梢神経を圧迫することで鈍痛やだるさに繋がります。
③左右に頭を動かすと音がする
身体の位置を固定して左右を向く動作をしてみてください。
この時に「メキメキ」や「ザリザリ」というような音がする場合は、筋肉が固まっていて筋肉や腱が擦れている状態なので肩こりである可能性が高いです。
症状 | 症状の内容 |
衝動的な頭痛 | 衝撃的にズキンッとくるような頭痛を感じます。 緊張型頭痛と呼ばれる頭痛で、常に痛みを感じるのではなく周期的に起こります。 |
持続する頭痛 | 頭の一部分に持続した痛みを感じます。 |
首筋の痛み | 主に首の側面の筋肉に鈍痛を感じます。 |
首の後ろ(僧帽筋)の痛み | 首の後ろの僧帽筋という筋肉が常に張った状態のため、痛みや違和感を感じます。 |
鎖骨周りの違和感 | 鎖骨周りの筋肉が常に張っている違和感を感じます。 鎖骨の内側を指で押すと痺れるような痛みを感じます。 |
二の腕が攣る(つる) | 血流が悪くなるため、腕がつりやすくなります。 セルフストレッチや腕を挙げた際などは要注意です。 |
腕の関節の違和感 | 腕の関節あたりの筋肉が固まっているような違和感を感じます。 親指で周辺の筋肉を押すと痛みを感じます。 |
集中力の低下 (イライラ) |
肩こりが起こると血流が悪くなるため、自律神経のバランスが乱れた状態になります。 自律神経が乱れると集中力が低下したり睡眠に影響が出ます。 |
睡眠の質の低下 | 肩こりの状態では交感神経のみが活性化している状態なので、リラックスをしている際に活性化する副交感神経の働きが弱く睡眠に悪影響が生じやすいです。 |
眼精疲労 | 肩こりは血流が悪く、自律神経のバランスが崩れた状態であり、眼精疲労にも繋がります。 |
ポイント
ほとんどの場合が病気とは関係のない運動不足や筋肉量低下による慢性肩こりと言われていますが、病気によって肩こりが引き起こされる場合もあります。
肩こりに繋がる原因が思い浮かばない方や病気を疑う症状がある方は、まずは整形外科や内科を受診してください。
肩こりとは肩が常に緊張したり、筋肉が固まることで末梢神経を圧迫している状態を言います。
ストレスや運動不足、デスクワーク・スマホなど様々な原因がありますが、血流が悪くなることで筋肉に栄養や酸素が行き届かなくなることで起こります。
肩こりがある状態は、「筋肉が緊張する」→「血流が悪くなる」→「疲労物質が溜まる」→「機能が低下して固まる」という悪循環を繰り返しているということになります。
緊張や固まった筋肉などによって末梢神経が圧迫されているため、鈍痛やだるさを感じてしまいます。
実際にあなたは今どの程度肩こりを蓄積しているのか、1分で簡単にできる蓄積度チェックをご用意したのでぜひ試してみてください。
手を横に伸ばせる面積のある壁で、かかと、お尻、肩、頭を壁につけた体勢をとってください。
自分を時計の針だと思って小指を壁に付けたまま限界まで上に上げていってください。
動かなくなったところでキープしてください。
わかりやすく時計の針の位置で説明させていただきます。
腕の位置 | 右:11時~12時 / 左:1時~12時(60°~90°) |
診断結果 | 問題なし |
腕の位置 | 右:10時~11時 / 左:2時~1時(30°~60°) |
診断結果 | 要注意 |
腕の位置 | 右:9時~10時 / 左:3時~2時(0°~30°) |
診断結果 | 重症 |
腕の位置 | 右:9時 / 左:3時まで上がらない(0°以下) |
診断結果 | 超重症 |
腕が上がりにくい方は、僧帽筋(そうぼうきん)と呼ばれる肩の筋肉が緊張して釣り上がった状態で拘縮(伸縮性を失い固まること)してしまっていることが考えられます。
基本的に筋肉はきちんと使ってあげることで、柔らかく伸び縮みするようになるため、肩が上がらない方は運動不足やデスクワークなどによる長時間肩が緊張した状態で固まってしまっている可能性が高いです。
肩こりがひどい時に自分で揉んだり、叩いてもらったりすると気持ち良いですよね。
ですが、筋肉は揉んでもほぐれることがなく、力加減によっては筋肉を傷つけてしまったり、より固くパンパンにしてしまうことがあります。
ついつい自分で揉んでしまいがちですが、肩こりを軽減するためには身体を温めたり運動やストレッチを選択しましょう。
肩こりがひどい方は首を回すと「ミシミシ」や「ザリザリ」という骨が擦れたような音が聞こえるということはありませんか?
実はこの音の正体は「筋肉」で、固くなってしまっていると筋肉や靭帯が擦れてこのような音が出ます。
肩こりのほとんどは運動不足・血行不良が原因の慢性的なものですが、恐ろしい病気のサインである場合があります。
代表的に言われているものが、くも膜下出血、心筋梗塞、狭心症、呼吸器疾患、肺がんなどが原因で肩こりが起こる場合もございます。
肩こりというのはよく耳にしますが、脚こりという言葉は聞いたことが無いですよね?
人の1日の動作のほとんどは「立つ」「歩く」です。
そのため、脚の筋肉はトレーニングをしなくても必要な運動量を確保することができます。
反対に肩の筋肉は意図的で無い限り使うことが無く、同じ体勢を保ってしまいます。
さらに、人の体は心臓から全身に血液を送っていますが、肩は心臓より高い位置にあるので比較的血液の循環が悪くなりやすいんです。
ポイント
心臓から最も遠い場所は「足」になります。
足は重力的に「心臓」からの血液は届きやすいのですが、心臓に血液を送り返すのには弱いです。
足の筋肉はたくさん使われる分固くなったりこることは少ないですが、疲労がたまり血液の循環が悪くなりやすいことで、非常に攣りやすい筋肉となっています。
慢性的な肩こりは運動やトレーニングで必要な筋肉を正しく動かすことが大切です。
整体や鍼灸なども筋肉をほぐすことに有効ですが、まずは筋肉を付けてあげないと根本的な体の状態は変わらないため、すぐに固まって同じ状態に戻ってしまいます。
慢性肩こりは首の後ろあたりにある僧帽筋や肩甲骨が上に上がった状態で拘縮し、体や脳がその状態は「自然である」と判断してしまっている状態です。
この状態は、僧帽筋や肩甲骨を下制(下に押し下げる)する動きを体が忘れてしまっていることを指すため、ダンベルを持つなど強制的に負荷を与えて下制の動きを身体に覚えさせることが必要です。
筋力トレーニングには、筋肉を付けるというだけではなく体の動作や骨格を正常に戻す効果もあります。
身体の動きや骨格が正常に戻れば、僧帽筋の拘縮も緩和させることができ肩甲骨も正しい位置に戻すことができます。
僧帽筋を下制させることも重要ですが、そもそも筋肉を十分に付けてあげること、トレーニングなどで使うことによって血流が良くなって、緩まり伸縮性を持たせることができます。
そのため、肩周りの筋肉をしっかり鍛えていくことが大切です。
運動や筋肉が不足している中で、ストレッチや整体、鍼灸だけで慢性的な肩こりを改善することは難しいですが、トレーニングを続けながら固まった筋肉をほぐしていくことは非常に効果的です。
施術を受けるのは安価では無いため、費用対効果を高めるためにも筋力のトレーニングや運動は必要となります。